メタボリックシンドロームとは
内臓肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症が重なって起きている病態です。
日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会など8学会から選出されたメンバーで構成された「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」により、2005年4月8日に日本内科学会総会で日本でのメタボリックシンドロームの暫定的な診断基準が決まりました。
診断基準
①内臓肥満 | ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上 |
②血清脂質異常 | トリグリセリド値150mg/dL以上または、 HDLコレステロール値40mg/dL未満 |
③血圧高値 | 最高血圧130mmHg以上または、 最低血圧85mmHg以上 |
④高血糖 | 空腹時血糖値110mg/dL |
①を必須項目とし、②~④の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断します。
①を必須項目とし、②~④の3項目のうち1つを有する場合をメタボリックシンドロームの予備軍となります。
ひとつひとつの病態が軽度でも、動脈硬化が進むと「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの重篤な病気を引き起こしますが、メタボリック・シンドロームの人は、そうでない人に比べ約3倍も心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすいといわれています。
メタボリックシンドロームの中で、腹部肥満は最も重要な要素で、BMI125以上となります。
厚生労働省の発表した「平成16年度国民健康・栄養調査結果の概要」では、40歳~74歳で約1000万人のかたが、メタボリック症候群にあたるとしてます。しかし、内臓脂肪型肥満の人で、表の②~④の項目が1つでも該当する予備軍は男性で50%、女性で20%もいます。この予備軍を合わせると、メタボリック・シンドロームに該当する人は約2000万人にも及び、きわめて身近なものといえます。そのため、現在大きな問題となっています。
予防
☑規則正しい食事
☑バランスのとれた食事
☑脂肪を控えめに
☑塩分を控えめに
☑糖分を控えめに
☑お酒を控えめに
☑たばこを控えめに
☑適度な運動を
☑減量を