過敏性腸症候群とは
精神的ストレスや緊張、自律神経の乱れなどによって腸のはたらきに異常が生じ、便秘や下痢など排便の異常を引き起こす病気のこと。
自律神経による腸の働き
交感神経→腸の動きを抑える
副交感神経→腸の動きを活発にする
交感神経と副交感神経はそれぞれバランスを取り合いながら腸のはたらきを調節しているが、ストレスや疲れ、緊張などによってバランスが乱れると腸のはたらきに異常が生じ、下痢や便秘を引き起こしやすくなるのです。また、同時に腸の痛みを感じる知覚神経が敏感になることで、お腹の痛みや張りなどを感じる人もいます。
“下痢型”
ストレスや緊張などのわずかなきっかけによってお腹の痛みと激しい便意とともに下痢を生じることが特徴。特に通勤などトイレに行けない状況のときに発症しやすいとされています。
“便秘型”
便秘に伴ってお腹の張りなどの症状が起こる。
“混合型”
便秘と下痢が交互に繰り返される。
検査・診断
・血液検査 腸の炎症の有無などを調べるための検査
・便潜血検査 便の中に血液が混ざっているかを調べる検査
・画像診断 X線検査やCT検査など