エコノミークラス症候群とは
エコノミークラス症候群は、医学的には血栓・塞栓症と呼ばれ、足や手の静脈(主に下肢)に血の塊である、血栓ができ、血流に乗って、大静脈⇒右心房⇒右心室⇒肺動脈⇒肺と進み、肺に血栓がつまり肺塞栓を起こす。
肺塞栓は、呼吸不全により死にいたる重篤な病気である。
飛行機のエコノミークラスの乗客がなったことで名前がつけられた。
体を動かさなかったり、水分不足、アルコールの飲みすぎなどでなりやすい。これは、ビジネスクラスの乗客や車中泊、避難所生活社にも起こるため注意が必要である。
起こりやすい人
若くても元気でも誰にでも起こる。大手術をした人や妊婦、高齢者は特に注意が必要。
予防法
☑ 1時間に1回のつま先・足首・ふくらはぎ(膝周り・太もも・肩)などのストレッチやマッサージをする。
☑ 1時間に1回の水分補給を。のどが渇いていなくてもこまめにとること。水が最適。麦茶やほうじ茶、薄い緑茶も可。紅茶やコーヒーアルコールは避けたい。
☑ 大きな深呼吸で、胸腔内に血液を集めることもよい。
(文責:著作権:上本町わたなべクリニック渡邊章範院長)